在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


by naturopathic_view

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実のところ、過去3ヶ月程睡眠パターンが崩れていて、調子が今ひとつぱっとしない状態が続いていた。

早朝ヨガに参加して、強引にリズムを整えようとしたが改善せず、いよいよなにか手を打たないと悪化しそうな予感がしてきたので、初めて催眠療法にトライすることにした。

自分で薬草やサプリを飲んでもいいのだが、ちょっと考えることがあった。

不眠障害にはいろいろと種類があるけれど、ほとんどのケースがストレスに関係があるか、ストレスによる不安・心配によって自律神経が乱れ、結果的に睡眠のリズムとホルモンが崩れることに関係している。

慢性不眠障害で心身ともに疲れきっている場合は、ハーブでもメラトニンでも処方してまず自分を寝かせるだろうが、そこまで自分の状態は悪化はしていない。

何かを飲まなくてはいけなくなる前に心理状態を見直そう、ということで選んだのが催眠療法。
ときには、他の専門家のアドバイスを素直に聞くことも必要だし、自分が完全に正直にまた素直になるために友達のセラピストでなく信頼できる他人を選んだ。

今回トライしたのは Past Life Regression 、退行催眠による前世療法と言われるもの。

結果から言うと、私は催眠にはかからなかった。

でも、かからなかったことによって見えてきたことがあった。

催眠療法を受けたその夜は、サイコロジスト(心理療法士)でナチュロパスでもある親友Cとディナー。

で、どうだった?という彼女に、「最初から最後まで意識はあったし、その状態で誘導されるままにビジュアライゼーションに集中していた感じ。

でも、それも上手くいかなかったというか。。。

I felt like I stuck in my brain  (脳で行き詰まったって感じ)なんでだと思う?!」と正直な感想を伝えたところ、

「そりゃあ、あなたが頑固だからじゃない?」とばっさり。

そんなことは言われなくてもわかっているのだ!

だいたい、物事をなんでも素直に受け入れる性格だったら、物書きもナチュロパスもやってないって。

目の前の症状がなぜ存在するのか、質疑応答を裏から表からしつこく繰り返さなければこの仕事は成り立たない。

「セラピストを信頼していないわけじゃなく、ちゃんといい人選んだと思っている。

自分の前世がなんだったのか知りたいのではなくて、無意識下の自分にタッチすることによって、現在の自分をより理解したいというのがポイントなんだしね。

そういう意味では収穫あったと思う。

ていうか、セラピストがちゃんとまとめてくれるプロだったのかも」と、微妙な想いをCに返す。

「じゃあ催眠療法のハイライトは?」

「退行催眠の誘導中、自分でボートをこいで川を渡るイメージを続けていったら、たどり着いたところにとってもかわいい幸せ一杯のボーダーコリー犬がいて、その犬になって楽しく過ごしたこと」

「その犬から受けた教訓は?」

「100%、ただ犬であれ」

「解釈する必要もなく、あなたの願望そのままね」

そうなのだ。
催眠に陥らないなりに、誘導に沿ってイメージをつなげていくことにより、無意識に考えていることは浮かび上がってくる。

催眠にかからない=心を開いていない=流れに身をゆだねない=状況に抵抗=本来の自分から遠のく一方

心の深い部分では、自分に何が起きているかちゃんとわかっているし、どうすればいいのかもわかっている。

たとえどんな理由があっても、自分自身であり続けること。

睡眠障害も、そのあたりで横道をそれたことにありそうな、心当たりがあった。


ま、330ドル払って「催眠にかからない疑り深い頑固なやつ」って今更わからなきゃいけないことなのかね?と、突っ込みを入れたい自分もいる。

でも、お財布に痛い思いをしてでも受けたアドバイスは貴重だから、肝に免じて人生に生かしたい。

曲げない性格なら、聞く耳ぐらいは持たないと、ね。
by naturopathic_view | 2011-09-23 22:30 | クリニック
先週の週末に、4kmのマラソン・レースに参加してきました。
大人になってからは初参加の陸上競技です。
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オーストラリアはスポーツ大国、これから暖かくなると一般参加ができる様々な競技レースも目白押しに。

今回参加したSri Chinmoy Marathon Team主催のレースは、4km、7km、21kmと三種類。
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ビギナーからベテランまでがシドニーのセンティニアル公園に早朝集合し、距離が長いレースから開始してゆきます。
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4kmは参加費15ドル。
給水はもちろん、エネルギー補給のフルーツ、さらにはパンケーキの朝食もついて来ます。

さて、今回マラソンに参加して初めて、Sri Chinmoy シュリ・チンモイ (ウィキペディアリンク) という人のことを知りました。

1931年インドのベンガル生まれ、USをベースに活躍した運動選手ですが、2007年に亡くなるまでスポーツを通じて博愛・平和・自己超越を提唱した、哲学者、ヨガ指導者でもありました。

自身が素晴らしい運動選手であるのと同時に、スピリチュアル・リーダーでもあったシュリ・チンモイ。

エントリーのタイトルも、彼の言葉。

あらゆる事象から自由に、そして内的な平和を目指すことから世の中をよくしてゆこう、という思想の持ち主。

彼の運動能力の高さは短距離・長距離などの走りだけにとどまらず、重量挙げや、テニス、ボディービルディング、ハイジャンプなどにもおよび、その身体能力の高さには驚嘆せざるを得ません。

私がおや?と思った業績が、2002年にニュージーランドで羊を1000頭持ち上げたというもの。

翌年にはオーストラリアで牛を100頭持ち上げています。

71歳で羊1000頭って、、、、、。

(ところで牛や羊は全部乗っかるまでじっとしていたのだろうかと、素朴な疑問を持った私。インターネットでチェックしたところ、ケージに入れて持ち上げている写真を発見!)
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センティニアル公園には馬場があり、走っている脇で馬も散策していました。

当たり前のことですが、「走る」と「歩く」よりも早く進みます。
この早く進んでゆく感覚は、実際身体を使って体感すると、とても気持ちがいい。

もちろん、心拍とのバランスがあり息切れもしますし、距離がのびれば疲労は蓄積し、エネルギーの消耗とともに、苦しさも増すわけですが。

人間は存在そのものが先に進むようにできています。

歩こうが立ち止まろうが、精神的にも肉体的にも変化し続ける生き物です。

じっとしていると、自分の変化はなかなかわかりにくい。

でも、走る/歩くという行為で身体そのものにある程度の負荷をかけることにより、自分の中の疾走感を感じてみると、自分が変化のなかを生きていることが身体でわかることができるものです。
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フィニッシュしたらフルーツで糖を補給!

私は18位/25人、4kmを30分ぐらいかけて完走しました。

持病のため激しいカーディオエクササイズを避けており、私のタイムは小学生の部トップ3よりだんぜん遅かったですね。
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13歳以下の部で優勝した女の子のタイムは大人の7、8位/25人に相当!
この子達が、未来のオーストラリアスポーツ界を担うアスリートになるのかも、、、、。

歩かずに走り続けることが今回の目標だったので、私はそれだけでもう満足ですよ。
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さて、お待ちかねのパンケーキ!
パンケーキマシンと化した女性が、がんがん焼いてくれます。
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メープル風シロップ、ブラウンシュガー、はちみつ、濃縮果汁還元レモンジュース、ヌテラまで用意され、パンケーキテーブルには長蛇の列が!

普段精製小麦を食さない自分にとっても、誰かが作ってくれたとなればそれはごちそう。
こんなときは遠慮なく、美味しくいただいてしまいます。
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さて、美味しいコーヒーを飲みに、ダーリングハーストにあるカフェ、The Goodsに移動。
ここはたくさんの野菜と果物から、好きに組み合わせてオーダーできる美味しいオーガニックジュースが特におすすめ!
ナチュラルフードカフェであると同時に、ユーズドブックストアでもあり、奥まった静かなテーブルでじっくり本を吟味できます。
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朝走って、週末ブランチもして、家に帰ってもまだ1時過ぎ。

早起きすると一日が長く得した気分に! 

この日は夕方から走った後のストレッチもかねてヨガに出かけ、夜はのんびり。

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レースに誘ってくださったmielさんがiPhoneで撮ってくれました。

自分では考えもしないことに、人と交わることで好奇心のアンテナが立つのは刺激的。

自分はレースに出ようなんてまず思わないから、誘っていただき本当にうれしかった日曜日でした。


"Run and Become.
Become and Run.
Run to Succeed in the Outer World,
Become to Proceed in the Inner World."

走って、走りになれ
走りになって、また走れ
外の世界で成就し、
内なる世界を進み行くために、走れ

シュリ・チンモイ
by naturopathic_view | 2011-09-13 13:01 | Life, Cafe & Food
質の高い問診はあらゆるトリートメントの基本ですね。

ナチュロパシーでも、初診は特に、ていねいにヒストリーテイキングをします。

でも、現代のナチュロパシーでは、問診だけに頼らず、必要に応じて様々な検査を所定機関に依頼することも多くなってきました。

たとえば、食事性アレルギーや、グルテン等特定の物質に対する耐性のチェック。

検査の結果、反応が激しければGPにリファーして診断を受けてもらい(診断ができるのは医師のみ)必要であればエピペンの処方も受けてもらいます。

検査を行うことにより、身体のステータスが正確にわかり、その後のナチュロパシー治療の方向性を定めることが容易になります。

ナチュロパスの依頼する検査機関はプライベートでメディケア対象外ですが、民間の保険に入っている場合、検査料の払い戻しを受けることもできます。

このほか、重金属毒素障害が疑われるかたの場合、毛髪に含まれるミネラル分析を依頼し、どのくらいの量が身体に蓄積されているのか検査してもらったり。

また、ホルモンのバランスが崩れている可能性のあるかたに、性ホルモンの量と動きをチェックするホルモン・プロファイルを受けてもらったり。

腸内発酵や腐敗物で問題がある人には腸粘膜の透過性をチェックする検査、ピロリ菌検査、カンジダ検査等、種類もいろいろとあります。

私のクリニックでは、種類によって依頼する検査所を変えていますが、ひとつはAustralian Biologics、もうひとつはHealth Scope

検査によるエビデンスは治療の方向性を決定する要因になるので、問診からだけでなく検査機関で明確なからだの情報をもらうことは大切だと思います。

このほか、自分のクリニックでも簡単に行える安価な検査もあります。
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これはメタジェニックス社のインディカン・テスト。
腸内環境異常の疑いがある時に(Intestinal dysbiosis )、胃腸管中のタンパク質の腐敗度を識別することにより腸内環境の状況をチェックします。

検査のメカニズムをメタジェニックスの手引きから抜粋しますと。。

インドキシル硫酸(インディカン)

トリプトファン上の細菌は腸内でインドールという物質を生成します。

そのほとんどは便とともに体外へ排出されますが、いくらか血液へ吸収され組織でインドキシルへと酸化されます。

肝臓では、硫酸カリウムとインドキシルが結合してインドキシル硫酸(インディカン)が形成され、尿へ排泄されます。

テストでは、2mlほど尿を検体として取り、まずオベールマイヤー試薬を加えます。
すると検体の色が黄色/茶色に変化します。

そのあとクロロフォルムを加えると、インドキシル硫酸がクロロホルムと反応して2層にわかれ、緑の沈殿物を形成し底に沈みます。

クロロホルムは緑です。
インドールはインディゴ染料のモトになる物質で、濃い青を作るのですが、黄色と混ざれば緑になります。

検査ではこの沈殿した色の明暗をみて、腸内細菌のインバランスがどれぐらい進んでいるのか判断します。
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様々なコンディションにみられる腸壁の濾過システム障害

インディカンは解毒され排泄されるものですが、腸壁のフィルタリングに障害がある場合(leaky gut)、通常よりもたくさんのインディカンが血液に流れ腎臓で濾過されることになります。

慢性の便秘の場合も、腸における排泄物の滞在期間の長期化からインディカンが尿に多く流れてしまいます。

インディカンが尿中に多く存在する=トリプトファンの腐敗は進んでいるということになります。

腸内環境異常は、過敏性大腸症候群やクローン病などの消化器系の不機能だけでなく、リウマチやアレルギーなどの自己免疫性疾患にも多くみられますし、関節炎ではとても多いコンディションです。

イースト菌増殖の症状があわせてみられる場合は、このあとカンジダ検査も行います。

検査機関でのテストは100ドル前後が多いなか、インディカンテストは1回12ドル、15分ぐらいで結果も出るので、これはよく使います。
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色が濃いほど腸粘膜は荒れている、という結果。
この検体もポジティブと出ました。
by naturopathic_view | 2011-09-09 21:32 | クリニック
JAMSTV公式ブログに昨日アップしたエントリー「Women's Health NSW」

性差別や性差による不平等は少なくなっているとはいえ、女性が女性であるが故に心身の健康を脅かされる出来事が減少するかというと、そういうわけでもない現実があります。

オーストラリアでは、フェミニズムの流れから80年代に入って女性の健康をサポートする団体が各州で発足し、連携を組み、地元の女性の健康を守る機能をコミュニティーベースで行うようになりました。

興味のある方、公式ブログにリンクを貼ったのでぜひご覧ください。
by naturopathic_view | 2011-09-09 10:41 | クリニック
市内のここかしこでマーケットが開催される週末のシドニー。
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昨日は友達と、毎月最初の土曜開催のサリーヒルズマーケットへいきました。
ヴィンテージの雑貨と古着が安いので知られています。

お天気もいい週末のカフェ O Organic produce で、友達と朝食でキャッチアップ。

おいしい朝ご飯とマグのカプチーノで元気もりもり、さあ歩く歩く!その模様は、素敵な写真とともにVA' VOVE TI PORTA IL CUORE でどうぞ。

いつものことながら、カメラもiPodも家においてきてしまった私。
だめですねえ。。。

サリーヒルズでの今日の収穫はキッチンタイマー。
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うちのオーブンについているタイマーがどうも壊れているようで、ひとつ買わないとと思っていた矢先に心ひかれる一品に遭遇!

1960年代にイタリア人デザイナーPio Manzによってデザインされ、その後ずっとITALORA社で生産され続けているクロノタイマー。

インダストリアルなシンプルさがカッコいい。
40年以上も愛されてMOMAにも殿堂入り。

私のは1970年代生産のホワイトモデルを8AUドルでゲット。
ジジジっと鈍い音をならして、まだまだ働いてくれそうな様子です。

関心空間でクロノタイムの時計は復刻版が出ているとありますよ。
黒もシャープで素敵。

さて、以前に撮ったパディントンマーケットの模様を何枚か。
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つい靴に目が!
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パディントンマーケットは、市内のマーケットの中ではやや高め。
ヴィンテージ古着を探すなら、私は迷わずOxford StのStVinniesへ直行いたします。
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こちらは先日GLEBEのVINNIESで買った直径14センチのほうろう鍋。
両方のとってと、ステンレス蓋のつかみはセラミック、80年代かな?
熱伝導がいいので、ラタトゥイユをさっと作りたい、というときに重宝しています。
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サリーヒルズのヴィンテージを見ていると、60−70年代日本製アイテムがけっこう目につきます。
高度成長期のMADE IN JAPANは、食器、電化製品などいろいろ、けっこう高値!

昔懐かしい花柄デザイン、分厚い色付きガラス食器など、我が家でも母が台所にそろえていたものでした。

今見ると懐かしく愛しく感じるし、実際未だに丈夫で長持ち、使い勝手と機能性も備えています。

日本がものすごくがんばっていた頃の名残り、感慨深いです。

2000年代に生きる私たち日本人は何を残していくのでしょうね?
by naturopathic_view | 2011-09-04 13:27 | Life, Cafe & Food
先日、シティーのアップルストアにでかけ、新しいMacbook proにココロを鷲掴みされた私。

ちょっと下見に行っただけなのに、立ち並ぶ最新機種に完全にもっていかれた。


コンピューターの世界は、少しでも目を離した隙にどんどん進化する。

今発売中のMacbookは、4年前に購入した私の機種に比べ、4倍も容量がある。

新しいMacも、iphoneもipod touchもipadも、すごい! ほしい! いますぐほしい!


と購買欲が最高潮に達したところで、外山滋比古氏の「コンピューター(『思考の整理学』ちくま文庫)」というエッセイを、ふと思い出した。

記憶と再生という知的活動は、もはや人間は機械にかなわない。

しかし、洞察は創造的・独創的思考であり、その追究は人間にしかできない、人間らしい生き方そのものなのだ。

だから、芸術でもスポーツでも子育てでも、創造的にやってみる。

仕事だって独創的にすると、人間らしく在る生き方につなげていける、という内容。

 
人間にしか出来ないことをしっかりと見極めているかぎり、機械に使われることはない。では、本当に自分に必要なものはなんなのだろう? 

ちょっと頭を冷やして考えてみる。

自分の携帯電話のフル機能すら把握していない状態で、 使いこなせそうもない新機能搭載のMacやら、電子書籍を買っても電気代の無駄かもしれないのだ。

だいいちフツーの本すら読む暇もないのに、電子書籍になったからといっていきなり読書を開始するだろうか。

そう考えると、手持ちのMacの 1.システムを掃除 2.容量を上げる 3.必要ならバージョンアップかソフトのみ追加、 の3つのどれかで、充分満足のいくITライフがおくれそうな気がしてきた。

コンピューターは言わずもがな、家の中からタンスの中まで「今の自分という人間に本当に必要なものは?」と、問いかけることで、実はたいていの悩みが解決できるのかもしれない。
 
ともあれ、ネギをしょったカモにならないように、ココロをしっかり自分にキープしておきたいものだ。(アップル社の囲い込み戦力は世界的に成功している!)

でも、悩んで決めることができるのが人間の特権で、選択が統計の結果という機械の考え方より理不尽なところが、人間らしくってイイ。

迷うのだって、人間だからこそ。
by naturopathic_view | 2011-09-02 12:18 | Coffee, Tea, or Me