在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


by naturopathic_view

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去年の11月から、私のクリニックに診療に来るようになったブライオニーは5歳。
えくぼがかわいい赤毛の女の子である。

その彼女にボーイフレンドができた。
同じ保育園のベンジャミン、5歳。

ベンのどういうところが好きなの?と聞いたところ、
「顔よ、もちろん!そりゃあもうかっこいいんだから!」

親切とか、気が利くとかいうのは、もうちょっと年がいってからでないと魅力としてカウントされないのかもしれない。
ほかの4、5歳の子供たちに好き嫌いについて聞いても、やはりストレートに感覚的な答えが返ってくる。

手足や首などと違い、顔ほど自分の感覚的好みを反映する身体のパーツもないだろう。
逆に「顔が嫌い、顔も見たくない」という場合、その関係は身も蓋もなく終ったも同然である。

人間というのは本来、子供達がそうであるように、とても感覚的な生き物なのだ。

この、身体で野性的に感じる気持ちを、大人になってもキープするのは本当に難しい。

でも、現代ナチュロパシーにおいて個人の健康を取り戻すことは、この感覚をいかに身体に呼び覚ますかに等しい。
情報や知識、論理や経験からではなく、自分の身体が感じるままに従ってゆくのだ。

この作業は子供のほうが大人より上手であるものの、大人も練習すればちゃんとできるようになる。

はじめのうちは、表面的な感情や意識が邪魔をして、なかなか自分の原始的な感覚を感じとれない。
でも、しばらくたつと少しずつ「身体が好きなこと、嫌いなこと」を感じとれるようになってくる。

そうなると、自然治癒力はぐんと増してくる。

さて、私の見る限りベンはいたってフツーの、大福のような顔をした、男の子だ。
でもブライオニーにとって彼は王子さまそのもの。

他人がなんと言おうが、彼女の感覚全部で「顔が好き!」といえるなんて、まったく素敵だ。

明日を約束しない、理由わからずこみ上げるこの気持ち。
全く、うらやましい限りなのだ。

マザーアースメールマガジン「マザーアースの輪」VOL.55 コラムより
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by naturopathic_view | 2012-02-07 21:55 | Coffee, Tea, or Me