在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


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最近の恋バナ

ごく最近オーストラリア人の友人カップルが破局した。
彼は地質学者、彼女は雑誌エディター、円満な事実婚は7年目にさしかかるところだった。

彼Mがアフリカ出張の折、トランジット先のドイツで元カノSとキャッチアップをしたところ、そのまま二人は再燃してしまったらしい。

アフリカからの「これからヨーロッパで暮らす。もうオーストラリアには戻らない。別れてくれ」と電話一本で、まる6年の関係が一瞬にして消えた友人Kは言葉も出ない。

絶望、というにも控えめな言い方なぐらい、それまでの暮らしは粉砕してしまった。
Kはデンマーク出身、堅実で暖かながら遊びのある家庭生活も大切にしてきた人だ。

シンプル&スタイリッシュなデニッシュ・デザインのインテリアに鮮やか色の手作り布小物で味を付けるのが彼女のスタイル。
イタリアンや北欧料理が得意で、丁寧にテーブルセットされた素敵なダイニングで、私はよくディナーをごちそうになった。

私はもともとは彼の友人として彼女と知り合ったが、アートや文学の好みが似ている彼女とはすぐに親しくなった。
彼は「家は寝るだけ」「食事は必要だから食べるだけ」というタイプ。
二人が一緒になってから、研究/仕事一色の無機的な彼の生活に、彼女の色、味、においが加わるようになり、彼は自分の豊かな内面を惜しまず表現するようになった。

別れはいきなりやってこない。
やっぱりそれなりの伏線があり、積み重なって飽和したなにかが、ふとした拍子に表面化したに過ぎない。

傷跡生々しい彼女の苦悩はこの先しばらく続くだろうから、できるだけ力になりたい。

ところでドイツの元カノも私の親しい友人である。
途上国開発援助のスペシャリストで、信念と実行力に忍耐も兼ね備えた人だ。
優しさと配慮のある正直さ(この反対はdead honest/バカ正直というやつでしょうか)を持った素晴らしい女性。

ただし、彼女と一緒になる限りは、途上国に長期滞在する覚悟と異文化を楽しんで吸収してゆく鷹揚さが余儀なくされるのも事実。

どちらかというと、普通の男子には手が届かないのがSである。

彼Mは40代、味も素っ気もないまじめな科学者を絵に描いたような人だが、その実すごく暖かいいい奴だ。
まじめさの反動か、たまにクレイジーな自分を確認せずにおれなくなる。
自分のための確認作業のはずが、周りも巻き込んでの大騒ぎになることが以前にもあった。

そんなずれたところが愛らしいのだが、落ち着きすぎると確かにつまらなない仕事男になりやすく、そのあたりで物足りなさを感じたことが、昔SがMを振った理由となった。

それぞれ別の道で成長し、再燃した二人、今後どうなるのだろう?
(2回も同じ理由で振られたら、Mに「ものたりない男」の烙印がおされるのは間違いない)
暗闇にいるKはどう立ち上がれるだろう?

どちらにしても周りもハラハラ、フェイスブックは炎上な今日この頃。

それにしても、他人の恋バナでハラハラする自分も、ちょとねー。。。
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by naturopathic_view | 2011-11-28 10:27 | Coffee, Tea, or Me
ナチュロパシーのイントロダクションと、自然治癒の中核となるホリスティック栄養学の基本の考え方を学びます。

食事療法やダイエット法の情報が氾濫する今どきですが、自分にとっての本当に大切な食事や食べ方を、人間の身体の科学とスピリチュアリティに基づいて考えてゆく2時間。

栄養学や自然療法全般の勉強をしている、
ホリスティック栄養学と現代栄養学の違いを知りたい、
栄養素と身体/こころの結びつきについて考えたい、
自分に合った食べ方を研究している、

そんな皆様にさらに知識を深めていただけるレクチャーです。

【日時】 2011年11月29日火曜日 午後1時から3時

【場所】 CREATIVE THERAPY Glebe Office

【参加費】$60 (お茶とお菓子がつきます)

【お問い合わせ・お申し込み】 完全予約制です

お名前と連絡先を明記の上お電話かメールでお申し込みください。
追って確認の連絡をいたします。

お電話 0468 768 671   メール info@anneville.com.au
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by naturopathic_view | 2011-11-23 14:50 | セミナー情報

有機的な無機質の世界

STUDY DAYの今日は、ミネラル/無機質についてさらってみました。
興味のあるかたとシェアしよう、ということで一部をエントリーです。

「有機的な無機質の世界」

炭水化物、タンパク質、脂質のようなマクロ栄養素と違い、ビタミンやミネラルとなると数も多い。
ビタミンはまだしも、ミネラルはカルシウム以外その重要性を知るチャンスも少ないかもしれない。

個々のミネラルの解説はしないけれども、全体としてなぜ重要なのか、について考えてみたい。

ミネラルの機能はいろいろあるけれど、大まかにはこの3つ:

1.構造的 骨、歯、結合組織、細胞膜の構造に必要。大きな分子構造を安定させる。

2.電解質 細胞間の浸透やpHバランスの調整。エレクトリカル・グラディエントが起こる際、細胞膜を安定させる

3.代謝 生体代謝過程と細胞機能のほとんどに関与。酵素をアクティベートする。

要は地球上のどんな生き物のどの細胞も、生きるため=生体代謝のためにはミネラルが必要なのだ。

体液のコンポジション、血液や骨の形成、補酵素機能、正常な神経組織の維持、心筋を含む筋肉の動きの調整、成長、自然治癒、エネルギー生成など、身体が正常に機能するためのこれらの働きはすべてミネラルが関与している。

正常な体内酵素の活動にはミネラルが必要だし、ミネラルは酵素の存在によってそのポテンシャルを何万倍にも高める。

例えば、ひとつの鉄の分子は触媒酵素カタラーゼの存在によって、代謝スピードを秒速で50から10万倍まで上昇させることができるのだ。

人間の身体から主要な酵素をすべて取り除いたら、2日もかからず死んでしまうという。
酵素がひとつかけても代謝が困難になるのは、アルコール分解酵素をあまり持っていない飲み助の例をイメージするとわかりやすい。。
(ミルクシェークが大好きな乳糖分解酵素欠乏の人とか、かわいそうだ)

それぐらいならまだリバースも効くが、フェニルケトン尿症のように先天的酵素異常によって、フェニルアラニンの代謝が阻害され起こる疾病などは、早期に手を打たないと神経系統に異常をきたしてしまう(新生児スクーリーニングがあるのでフェニルケトン尿症は早期発見されるようになっています)

さて、ミネラルとひとくちにいってもいろいろあり、体内での要求度が高いものからマクロ、マイクロと分けられる。

マクロミネラル (体重に対するパーセンテージが高い順)
Ca, P, K, S, Na, Cl, Mg

マイクロミネラル (Mo以下はさらに微量)
 Fe, Zn, Se, Mn, Cu, I, Mo, Co, Cr, F, Si, V, Ni, Sn

このほかは水銀など重金属がある。

ミネラルは通常陽にチャージしたイオンの金属と、陰にチャージしたイオンの非金属に分けることができるが、それぞれ単体で働くことはなく、相性のいいイオン同士が合体して機能する。

この時の相性のいいイオンというのはお互いが正反対であり、陽イオン金属は陰イオン非金属と引き合う。

例えば、マグネシウムMg++は陽にチャージしている金属で、陰にチャージした非金属リンP-と合体しリン酸マグネシウムとなり、マグネシウムの吸収・排出の調整・酵素活動・神経と骨格筋系機能・エネルギーの生成などに関与していく。

全てのミネラルはこうしてカップリングして活動するのだ。

もちろん、マグネシウムがペアを組むのはリンだけではない。

カリウムKはリンPとくっつくと神経系統に働くペアとなるし、硫酸Sとくっつけば炎症効果を発揮するペアとなる。

だから、ミネラル不足の症状によっては、同じカルシウムでもリン酸カルシウムがいいのか、クエン酸カルシウムやカルシウムキーレートの混合がいいのか微妙に変わってくる。

一般によく言われる、カルシウムとマグネシウムは体内で活動するのに適応した比率がある、という話。

Ca2:Mg1のサプリメントが市場では多いけれど、いろいろな人が違った説(1:1から4:1まで!)を提唱している。


個人のからだは身体的精神的環境的要因によってユニークであり、十人十色。

これらの説もホリスティックに生化学解析すれば、当てはまらない人はたくさんいる。

その人の身体全体を考えた時にどうなのか、だからミネラルの吸収に必要なビタミン、マクロ栄養素の状態、運動、ストレス、環境、精神状態、消化の状態などをしっかり見ていくことが大切。

でも基本の考え方としては、必須ミネラルにおいては特に、体内のミネラル濃度や蓄積量が多すぎても少なすぎてもだめ、疾患の原因になる。

ミネラル不足の多くは偏った食事から、逆にミネラル過剰の多くはサプリメントから起きる。
重金属の過剰は、そのミネラルによるけれど生活環境や土壌、水質などをチェックする必要がある。

また、ひとつのミネラルが過剰な場合、それだけが問題ということはあり得ない。
そのミネラルが上昇する他の理由があり原因がある。

健康維持のためなら総合ビタミンとミネラルのコンプレックスを毎日とるのがいちばん無難で、目的に沿って働いてくれる。

健康に何の問題もない人は、この上にミネラルを上乗せする必要はない。

それでもカルシウムやマグネシウムをサプリで補いたい理由がある場合、どちらも服用量によって循環器系の薬に干渉する可能性があるため、主治医か栄養学に精通している医師/管理栄養士に相談すること。

食品からビタミン/ミネラルをしっかるとるなら生野菜ジュース、冬ならスープや鍋からとるとよい。
ただし、加熱などによる酸化のロスを考えて、新鮮な材料でさっと作ってすぐに食すこと。

くたくたに煮込むと、せっかくたくさん野菜を入れて一生懸命作っても、ミネラルによってはそんなに何時間も生きられない。
(亜鉛は次の日のスープにはもう存在しないと思っていい)

骨の健康を考えた場合、クリニックで最初にアドバイスするのはこの3つ:

1.体調に合った定期的な運動を週に30分最低3回行う(骨や筋肉を強くするには運動以外にない)
2.消化に合ったタンパク質を少量/頻食する(骨の原料はタンパク質、カルシウムではありません)
3.一日30分ぐらい日光に当たる(カルシウムの代謝には活性型ビタミンDが必要)

自分の過去の経験では、1から3にまじめに取り組んだ患者さんは、3ヶ月もしないうちに全員身体強度が上がっている。

オカネもかからず、すぐにできて、とても効果がある。





 
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by naturopathic_view | 2011-11-11 11:12 | クリニック
最近不眠気味で、というエントリー「ナチュロパスの目催眠療法を受けるの巻」はなかなかの反響があった。
(たくさんの共感メッセージありがとうございました、一人じゃないって本当だね!)

病気としての不眠症は、眠れない夜の連なりが大きな固まりになったもの。
その根にあるのはほとんどがストレスであり、さらなる不安や心配を呼んで眠りを脅かすのだ。

不安や心配は交感神経を起こしてしまうため、身体は眠りモードから抜けてしまう。

これに拍車をかけるのは、小腹がすいたから、あるいは気持ちを落ち着かせるための夜食。
後でトイレに行きたくなる原因にもなる。

また、眠れないからといってパソコンに再び向かう、また携帯を触り出すのも逆効果。
読書のほうがまだ刺激が少ない。

ちなみに私の場合、こういうNGリストをくまなく実行して不眠になっていた。

人間、願望があってその達成を願えば、そのプロセスで欲求不満は大なり小なり起きる。
ストレスは知らない間にたまってゆくのだ。

たまったストレスは、少しずつ自分の生活習慣を変化させる。
それまで「たまに」しかしないことが、気づけば習慣に早変わり。

寝る直前までパソコンで仕事がらみのリサーチをし、フェイスブックをチェックしながら、つぶやき、夜中12時にお腹がすいてアーモンドバターとハチミツをたっぷりと載せたトーストをほおばる。

そして朝はできるだけ遅くまで寝るのだ。
これで自分に夜寝るなと言っているようなものである。

さて、ブログでは、催眠療法を受けた体験について書いているのだが、催眠にかからなかった私は自分のトリートメントに取りかかるはめとなった。

我が家はワンルームで全てが一緒になっていることが、不眠に大きく影響していた。
私のように狭い家に住んでいる方に、参考までに少しご紹介したいと思う。

■仕事場と休む場所を完全に分ける。
■仕事のものはいっさい寝るスペースに持ち込まない。
■仕事場と休む場所ではインテリアの色を変える。家具や小物等。
■仕事場と休む場所ではライティングを変える。休む時にだけつけるライトを購入。
■ベッドの向きを変え、休む場所から仕事場が見えないように配置。
■仕事が終わったら、机に物をいっさい置かない。
■朝は8時までに起きる、夕食は夜8時までにとる
■週に最低3日以上はしっかり運動する(ちなみに私は90分のパワーヨガ&ウォーキングX3/7)
■夜10時を過ぎたらパソコン、携帯、TVはオフ
■就寝前にベッドで30分瞑想

まずは5感から脳に刷り込みを入れていくのだ。
自然療法ではハーブやサプリを使うので、ハーブは飲まないの?と質問を受けることが多い。
でも、原因を突き止めて、自分の行動を変化させることで改善するなら何も飲まなくても済む。

上記の方法をきっちりトライして、まだ眠れないという人はあまりいないはず。

さて部屋のセッティングを変えてから仕事の集中力も上がり、すんなり休めるようになった。
以前に比べれば早く眠れるようになったし、眠りが楽しくなったようにおもう。

日本はこれから秋深まるとき。
心ゆくまで眠りを楽しめるよう、あれこれ工夫をしてみてはいかが?


メールマガジン「マザーアースの輪」2011年10月27日vol.52、コラム「ナチュロパスの耳」より
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by naturopathic_view | 2011-11-03 14:53 | クリニック

水曜日はSTUDY DAY

シドニーで小さく小さく開業している「クリエイティブ・セラピー自然療法クリニック/CREATIVE THERAPY Naturopathic Practice」は毎週水曜日がお休みです。

=私のオフということなんですがいわゆる休日ではなく、STUDY DAY/学びの水曜日、と決めています。


水曜日ばかりはクリニックの雑用もしないし、何でもいいから勉強する日。
主に自分の専門分野における知識のアップデートに当てていますが、気分や体調によっては「人生を学ぶ日」「人から学ぶ日」にも。

対象が何であれ、そこから学び取るという姿勢を強く意識するのが私の毎週水曜日なのです。


クイーンズランドで開業していたころ、自分のクリニックは火曜から土曜の9時から6時まで診療、日曜日と月曜日がお休みでした。

当時は配偶者がいたので、彼のスケジュールにあわせ二人の時間を確保することは大切でした。
休日と平日夕方5時以降は診療も仕事もしないという、家族のキマリがありました。
それだけでなく土曜診療も午前中だけにして、午後は家の用事にまわすことも頻繁だったのです。

当時は週に平均20人ぐらい診ていたのですが、ケースについて勉強する時間が足りないと常に感じていました。

最後の患者さんを見送ったあとその日のリビューと雑用を大急ぎですませ、ディナーの支度と家族の時間に当てるわけですが、やり残した感が残存し個人的にゆっくりできないのです。

余裕があるようでいて、オン/オフのバランスはよくありませんでした。


普通の開業医/GPは一日20人ぐらい診ることもあるでしょうから、それと比較すると時間はありそうなのですが、ナチュロパシーでは問診時間が長いだけでなくケースリビューにも時間をかけます。

その合間に、新しい治療に関する文献に目を通したり、次の治療に使えそうなセミナー資料の復習、検査結果の分析とトリートメントプロトコルの見直しなどしていると一日はあっという間に終わってしまいます。

じっくり勉強に取り組める一日があればなあ、というのは当時の切実な願いだったのです。


人はそれぞれ自分だけのシステムがあり、それに沿っていると暮らしやすく生きやすい。

明日にまわせること、今日終わらせておきたいこと、Study Day にじっくり取り組みたいこと。

自分の場合、翌日も朝からサクサク仕事に取りかかれるようトピックをオーガナイズして一日が終わると、とてものんびりできます。


いま、St Leonards では夜8時まで診療するし、Glebeでもフレキシブルに予約を受けていますが、自分のシステムを意識して動いているのでバランスは良く、オン/オフの切り替えは難しくありません。

また、Study day があると思うと、たとえ夜9時に仕事を終えてものんびり感が違うのです。

お休みとは違うStudy Day、仕事のクオリティーをキープする大切な一日です。


さて、今日は水曜日。

朝は新しくできたカフェで、先日の皮膚疾患セミナー資料のおさらい。

午後は五感を澄ませて少し瞑想。
学びの対象がやってくるのを待ってみたいと思います。
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by naturopathic_view | 2011-11-02 12:42 | クリニック