在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


by naturopathic_view

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私は料理が大好きだ。

もう少し正確に言えば、食べてくれる人がいて、好きな料理が設備の整ったキッチンで
思う存分に作れるとき、料理が大好きだと感じる。

わがままだけれど、このキッチンは完全に自分の城だと思えない場合、
お湯を湧かすのもおっくうなナマケモノに変貌してしまう。

今週の自分は、やる気のない居候(いまどきあまりいないぞ)。
しかもパッキングで頭はいっぱい。
でも、冷蔵庫の中はカラにしなければ、、、、。
野菜が腐るのは好きじゃない。

こんなときラタトゥイユは便利なレシピだ。
夏野菜で作るのが本当だけど、基本的に決まりはない。
家にある野菜を、トマトで煮ればいいだけ。

という訳で、久々にキッチンに立つ。

中鍋にオリーブオイルをひいて中火にかけ、薄切りにしたニンニクひとかけと、
タマネギ半分にフェネル小さじ半分を加えてよく炒める。
しんなりしたら、イチョウに切ったカボチャ、レンコンを入れてさらにいためる。
しめじ、まいたけなどキノコ関係と、黄色と赤のパプリカを食べやすく切って加え、
エルブドプロヴァンスを小さじ1振りかけてよく混ぜる。

ダイスされた缶のトマトを汁ごと加え、
(缶に水をちょっといれてゆすいだ水も鍋にいれてしまいます)
固形スープをひとつ溶かし込んでひと煮立ちさせ、後は弱火で15分。
余熱で20分おいたら出来上がり。

先日、お取引先の助産院バースハーモニーのパーティーでお土産にもらった
葉山の美味しいパン・ド・カンパーニュを薄く切り分ける。
白ワインを小さいグラスに少し注ぐ。

かぼちゃの甘みとさわやかなトマト、レンコンの歯触りが意外によく合う。
そしてトマトと茸はいつだって相性がいい。

家でこんなにかんたんに、買ってくるよりもずっと美味しいものが作れるのだ。
もっとちゃんと毎日作ってもよかったなあ、とこの2年をふと振り返る。
でも精神的余裕の配分は、料理に回らなかったみたいだった。

気が乗らないというのは、生活を楽しくする助けをあまりしてくれない。
でも自分を乗せてゆくことも、毎日を楽しくする大切な姿勢なのかもしれない。

待ち遠しいのは2年ぶりのタイでの休暇。
なんと、タイ料理の教室に参加するのだ。
様々なハーブとココナツミルクの香りがすでに脳裏をよぎり始めた。

またキッチンに立つのが待ちきれない!
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by naturopathic_view | 2010-12-29 12:30 | Coffee, Tea, or Me

寝正月だって重要だ!

世の中は年の瀬です。

自分はあと1週間でタイへ向かうので、それまでに引っ越しとタイ行きの準備を済まさねばならない
からそれなりに忙しいのですが、問題がひとつ。

それはやる気がすっかりないことです!

いったいどうしてしまったのでしょう?
東京での暮らしに一区切りつけ、さて帰国となったとたん、通常のルーティーンから解放され
気が抜けた、いや抜けきったのかもしれません。

しかも気が緩むと体は正直ですぐ反応するので、免疫反応は急降下。
出かけたパーティーでは食あたりに倒れ2日も寝込み、気分が悪いくせに寝床で連ドラ三昧です!

このままだと大掃除はおろか年越しの準備もせず、寝正月になだれこむ?

環境が変化するって、なかなか大変なことです。
私だけでなく、この12月で人事異動とか、移転・移動される人、多いと思います。
それまでに整理をつけて、新しいところになじむ準備をしなければなりません。
気合いで乗り切る人がほとんどだと思いますから、気がふっつり途切れる瞬間は必ずやってきます。
先にくるか後に来るかの違いです。

そんなとき、個人的に大切なのは「抜ききること」だと思っています。

どんなに家族に非難されようが、ぐうたらとののしられようが、今は休息と割り切ること。
からだが気持ちについてくるまで、ゆっくりすること。
自分の心のメンテは他人から目に見えません。
自分のスピードでゆっくり適応してゆけばいいのです。

なに、家族にはあとでいくらでもフォローすればいいじゃないですか。
ちゃんと話せばわかってもらえます。

新年の抱負を語り合うのは後回し、寝正月で心ゆくまでゴロゴロしましょう!
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by naturopathic_view | 2010-12-28 13:43 | Coffee, Tea, or Me

オタク天国へ再び向かう

 現在日本や欧米の市場に出回る医薬品や処方薬で、もとは植物から抽出した天然の成分を合成したものは、意外に数多くある。

 例えば、アスピリンはシラカバ、抗マラリア薬や抗高血圧薬がヨモギ、鬱血性心不全の
特効薬がキツネノテブクロから抽出された成分によって作られたことはよく知られている。

 大学でいろいろと習ったおかげで、そんな知識もそこそこ増えた。
でも、自分が植物の持つ力に魅入られたのは小学5年の頃である。

 植物に触れたり森の中で感じたりすること、香りを嗅ぐことでかわっていく
自分の気持ちやからだの変化にとても感心していた。

 何かが自分に作用しているに違いないという確信は好奇心にすり替わり、
時を経たのちオーストラリアで薬草を研究するようになった。

 そのまま永住した理由は、薬草を生業とする者に与えられた現地の自由さにある。
その気になれば、自分のクライアントの処方薬を薬草から自分で製造して販売できてしまうのだ。
 これは薬草オタクにとって、ほとんど天国と言ってもいい。
 
 日本では考えられないが、アルコールで抽出した内服用の濃縮薬草液から、
軟膏・クリーム・ローション・タルク・ペッサリー・マウスウォッシュ・湿布薬・うがい薬・膣内洗浄剤まで、自分で作って治療に使える。

 それなりの代償は払ったものの、小学生の好奇心の延長線上で生きていける幸せは大きい。
 子供の頃感じた不思議はそのままに、どんなひとも安心して身を委ねることのできる自然療法の世界をつくってゆけたらと思う。

 どこにいても。
 これからもずっと。
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by naturopathic_view | 2010-12-11 15:46 | クリニック
 自然療法が盛んなオーストラリアでは、懐妊もナチュロパシーでトライしたい人たちがいる。

 ナチュロパシーでは、すでに診断された慢性疾患であればまんべんなく診るため、専門を設けているクリニックがあまりない。

 本来が個人の「全体を」診るというコンセプトだから、ピンポイント治療はないのだ。
とはいえ、特定の分野で抜きん出ているクリニックも少ないながらある。

 栄養療法やメディカルハーブを使って懐妊へと導くナチュラル・フェティリティー(NF)。

 シドニーのとあるNF専門ナチュロパシー・クリニックは、大変人気が高く、予約なしではとても入れない。
 何人もの優秀なナチュロパスを抱える大きなNFクリニックの代表は、専門書を何冊も執筆するその道のセレブセラピストだったりもする。

 NFに関してだけいえば、トリートメントのプロトコルは基本的に同じなので、誰に診てもらっても変わらない。
しかし決定的な違いは、その設備にある。

 専門クリニックは、本筋のナチュロパシーでのトリートメントに取りかかる前に、カップルごと専任ドクターによる徹底的な検査と診断ができるのだ。
 ホルモンプロファイルも自分のクリニックでできるから、事前の準備からトリートメント、そしてアフターケアまでそこだけですむようになっている。
 ドクターのサポートがあるので、血糖値や血圧に問題がある難しいケースも扱うことができる。

 セレブナチュロパスによるハイクオリティなオリジナルサプリメントもありで、一度かかればいたれりつくせり。
 もちろん、診察料も含めた総費用はただならぬ額になるが、通うカップルたちはシドニーのアッパーイーストか海沿いに住める階級の面々。
 多少の出費はいとわない。

 オーストラリアの現代統合医療モデルは、自然であろうがなかろうがエビデンスに基づいていることが必須。
 また、医療訴訟にも耐えうる診察内容でなければならないから、通常医療と統合して専門性を出せば、それだけナチュラルさから遠ざかるパラドックスが起きてしまう。
  
 人間のからだの力強さ、その本来の有り様に基づいた真のナチュロパシーを実現する姿はそこにあるのだろうか?

自然療法のマーケット的価値については、シニカルな批判も多い。

 まずは見分ける目を持つことからはじめてみたい。
何が自分にとってオーケーなのか、何がそうでないのか、そしてその理由は何なのか。
自分の考えをしっかりと統合してゆくこと。
どんなトリートメントを受けるのであっても、自分の気持ちや希望をよく知ること。

 どんな医療も、ただ与えられるものではない。
自分自身をコーディネートしてはじめて受けられるトリートメントなのだと思う。
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by naturopathic_view | 2010-12-06 13:10 | クリニック