在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


by naturopathic_view

カテゴリ:私がナチュロパスになった理由( 4 )

先日、とあるクライアントさんと雑談していたおり「アンヌさん、公式ブログの写真変えましょう。もっと美人に撮れますよ!」とアドバイスをいただいた。

いまどきのウェブページは名刺代わり、写真も良いにこしたことはないのだから、まったくその通り。
上半身のちゃんとした写真は、宣伝会議でお世話になった善本喜一郎先生のフォトスタジオ KIPSYで撮りたいなあ、とちょっと思ってみたり。

ただまあ、ナチュロパスは地味な仕事であり、対クライアントとの関係を考えたときに、目立たないオバさんぐらいのほうが、実は良かったりする。

コンサルティングでは患者さんが自分の問題に集中できるように、セラピストもクリニック自体も含めてあらゆることがニュートラルであるのが望ましい。
初診では特に、ナチュロパスのキャラは見えないほうがいい。

慢性疾患を抱えてくる患者さんたちは、ある程度のセルフケアをいろいろ実践して、効果が得られないまま疑問を抱えてくることが多い。

初診である程度、症状の因果関係は診ていくが、本当の治療はその後開始になる。
それでも、初診で患者さんが持って帰る情報量はとても多く、気圧された気持ちになる人だっている。

その人なりのスピードで、知識を吸い込めるようさじ加減を計るコンサルティングが、本来は理想。
ナチュロパスが患者さんを情報で圧倒するようでは、問診の質は確実に下がる。

その辺り、できるだけソフトランディングできるよう、自分なりに患者さんによってアプローチを変えている。
コミュニケーションの時間もかけるといい人、さっとすませたほうがいい人といる。
診察では全身黒で固めないこともそうだし、精油もあえて炊かない。
後日メールで受ける問診時の質問疑問は、短くわかりやすく丁寧に、その人の言葉で書くよう心がけている。

オーストラリアにはいろんなナチュロパスがいて、私が書いたようなことの真逆をいく人だっている。
診察室にはお香をばんばん焚いて仏像とマリア様の像を飾り、天使とガネーシャの絵を所狭しとならべ、インドのヨギみたいな格好でいるナチュロパスなんかいっぱいいるのだ。

結局は、プロとして自分がどういう印象を持ってもらいたいか、ということなんだと思う。
自然療法にもいろいろあるし、個人のポリシーも大切だ。
インドのヨギでいいならそれでいい。

自分の場合は、男女関係なく様々なバックグラウンドの人たちが、安心して自分のプライバシーについて話せる空間を提供している、ということがわかってもらえればいい。

でも、公式ブログの写真はやっぱりそのうち変えようかな、と思っているけれど。。。。


JAMSTV 公式ブログ「私がナチュロパスになったわけ」アップしました。
[PR]
by naturopathic_view | 2011-08-22 14:27 | 私がナチュロパスになった理由
私は幼少時虚弱だったのですが、小学校に上がる頃からすっかり丈夫になり、その後はありがたいことに生死をさまよう大病を患うことも、大怪我をしたこともありません。しかし、常に健康でハツラツとした生活を送っていたかと言うとそれとはほど遠く、大病の代わりにマイナーな慢性疾患を複数抱えて、いつもすっきりしない状態が当たり前になっていました。
そのうちのひとつに20代に入ってから発症したアレルギーがありました。

湿疹やそれに伴うカユミはどうにも我慢がならない症状ですが、命に関わるわけでもないので、たいていの皮膚科ではクリームを出してくれて診療はおしまい。
いくつもの違った皮膚科でいろいろと検査を受けたり、原因と解決法についてお医者さんと良く話し合ったりもしたのですが、治療となるとまたいつものクリーム。
これが、指示されたとおりに塗っても効いている様子がないのです。
それでも、言われた通り住居はなめるようにきれいに掃除をし、猫にも近寄らず、クリームも“せっかくくれたんだし、それに感じの良いお医者さんだったし”と完全に間違った理由で塗り続け気がつけば6年が経過。
このような経験は私だけではないはず、、、。

ついに、暮れの大掃除で例のクリームの使いかけと新品あわせて6、7本まとめて捨てたとき、来年はこのカユミとかき傷だらけの身体を自分でなんとかしなくてはと決心したのでした。

どの患者も医者を自らの中に持っている、と言ったのはアルバート∙シュバイツァーですが、これは本当です。ただ、自然療法による改善プロセスは時間がかかるし方法もいろいろあるので、効率もふまえて適切なアドバイスしてくれる人がいたらいいなと思っていました。
そういうことができる仕事がナチュロパスでした。
[PR]
by naturopathic_view | 2008-07-12 22:38 | 私がナチュロパスになった理由
植物による芳香療法アロマセラピーは、おそらく最近の日本で最も急速にそして広く知れ渡った補完代替医療Alternative and Complementary Medicineのひとつではないでしょうか。
精油とその効果について、日本で専門的に研究している機関もあり、また信頼のおけるアロマセラピストも数多く活躍されています。
私が最終的にメディカルハーブを学ぶに至った理由は、アロマセラピーを含む植物療法に対する興味が子供の頃から有り、これだけは大人になっても薄れることが全くなかったことに有ります。
好きこそものの上手成れ、という言葉のとおり子供時代のこだわりによって今の仕事に至りました。

そもそものきっかけは、なんてことのない漫画でした。
小学校3、4年生のころ“なかよし”というコミック雑誌に連載されていたなかに、主人公の姉妹がポプリを作るのが趣味であるという設定の漫画があったのです
(タイトルや作者名は思い出せないのですが、どなたかご存知でしょうか?)。
ポプリというのは花や葉、樹皮等を乾燥させたものを混ぜ合わせ、エッセンシャルオイルで香りを付けたものです。
その漫画に作り方も掲載されていたので作ってみたところ、そのプロセスがなかなか楽しく、漫画のストーリー展開とともに当時の親友Sさんと供にすっかりはまってしまいました。
当初は近所の家の庭(!)や野原から原料は調達していました。

自分の部屋で、植物の香りを嗅いだり触ったりしていると徐々に心が落ち着き、家庭で起きている様々な問題等もあまり気になりませんでした。
そのうち漠然と、植物の何が自分を気分よくさせているのだろう?と素朴な質問を持つようになりました。

その後Sさんは趣味がお菓子作りに変更になり(もちろんこの変更は大歓迎でした)、雑誌の連載も終了しましたが、私のポプリ作りはアロマセラピーへの興味と発展していきます。

さらなる続きはこちらへ
[PR]
by naturopathic_view | 2008-07-11 14:05 | 私がナチュロパスになった理由
学校の勉強が好きな人と嫌いな人がいると思いますが、小学校から大学に至るまで私は勉強が大嫌いでした。
机に向かうのがとにかく苦痛で、当然主要5科目の成績はいつもクラスで中くらい。
高校の数学と化学は落としましたから、卒業できたのはまったくの謎としか言いようがありません。

オーストラリアのナチュロパシーのコースカリキュラムに最初に目を通したとき、ショックのあまりしばし沈黙したものです。
それはもう、化学、生化学、解剖生理学、病理診断学、薬学、薬理学と理系科目のオンパレード。
自分はこれらに立ち向かう基礎的な学力が無いことは明らかでした。
それに加えてそれまで聞いたことの無い科目がエンドレスで連なっています。
しかも英語で。

1週間ほどコースガイドを見ては止め、止めては見るを繰り返した後、大学のコースアドバイザーに入学を希望する旨メールを送りました。
もう、それ以上考えないことにしたのです。
そしてそのあとすぐ、8年近く勤めた仕事先に年度の終わりを持っての退職希望を伝えました。
あとは実行あるのみ、橋は焼くべしということで。

理系科目は4年に渡って逃れることは出来ないものの、一度に全部勉強する訳ではないし、ローカルの学生にとっても初めて勉強する科目は同じように難しいはずです。
その年のコースの開始にはもう間に合わなかったので、1年と数ヶ月の準備期間もありました。
勉強は難しいには違いないけれど、例えば今からプロのバレリーナになりたいとか、おおよそ実現不可能なことをしようとしている訳でもないのです。
しっかりと準備をして計画を立てれば、そして諦めなければ出来る、と妙な自信がありました。

続きはこちらへ
[PR]
by naturopathic_view | 2008-07-11 02:29 | 私がナチュロパスになった理由