在シドニーのナチュロパス、前田アンヌのブログ です


by naturopathic_view

カテゴリ:オーストラリア留学関係( 10 )

大学の2年目以降はどうなったの?と質問があったので、久々に当時のことをアップすることにします。

私の通ったナチュロパス養成校では「本当の地獄は2年目以降から」というのが、校内では定説であった。
2月に新学期が始まると各教科の最初の授業で先生から学期中のアサインメントと試験のスケジュールを渡される。

2年の1学期の最初の週がおわり、向こう何ヶ月か自分のスケジュールを見ながら自分がこれをすべてこなせるとは到底信じられなかった。
一年生の間は忙しいと言っても、週末に友達と出かけたり夜ディナーを食べに行ったりする暇があったのだ。
2年になってから、それでなくてもわずかな社交生活はゼロになった。

さて、オーストラリアでは留学生に週20時間までの就労許可が与えられている。
多分多くの留学生が、この労働による貴重な収入を当てにして生活のプランを練っているし、自分もそうだった。
生活のために仕事は必要、しかしそのために勉強時間は確実に削られる。
最初から英語で憶えて理解していかないとテストに間に合わない。
結果的に日本語はその後8年自分の生活から消えた。

限られた時間内で英語で習ったことを理解し、それに応用を加えて自分の理解度をクラスで示して行くことに限界を何度も感じた。
憶えることがあまりにも多く、充分な理解をする間もなく次の課題へと進まなくてはならないことに納得もいかなかった。

でも、英語が自分の第一言語でないことは明らかに不利だったけれど、結局は誰にとっても楽なコースではなかったのだ。
英語ネイティヴであろうがそうでなかろうがそんなことに関係なくクラス全員が大変な思いをしていたのだ。

あのころ、ひとりひとりがそれぞれのストレスを抱えていて、それは自分の子供達や夫や家族について、財政難、離婚や結婚、出産と死別、持病やその他様々な心配事から成っていた。

今思うと、勉強することを常に最優先することのできた自分はいちばん楽だったのではないか?

人はほかの人間にはなれないから自分のことしか本当にはわからないわけだけど、自分がいちばんかわいそうなことって、よく考えるとあんまりない。
というか、ぜんぜんない。

でも当時はそんなことを思う暇もなく、あっという間に一年が過ぎた。
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by naturopathic_view | 2009-05-20 13:06 | オーストラリア留学関係

入学から1年後

ナチュロパシーの大学で学ぶというと、自然の中で美しい花に囲まれ、新鮮で健康な食事を手作りし、瞑想やヨガ、リラクゼーションにあけくれるといったイメージがあるかもしれないが、現実はかなり違うのだ。

自然に囲まれ、ナチュロパシーの食事法を実践できるようになったのは3年生になってから。
ナチュロパシーのカリキュラムはとにかく習う科目が多い。
中核スキルのメディカルハーブと栄養学関連の学科や基礎医学はともかく、こんなこと習う必要があるのだろうかという教科もあった。

学期間の休みは、何もするエネルギーが残っておらず寝るだけ寝ていたと思う。
私は自分だけ面倒を見れば良かったが、パートナーがいたり結婚していたり子供がいたりする生徒がほとんどだったのだ。
みんないったいどうやって乗り切ったのだろう?

当時の同級生と‘あの頃’話をするとき、みんな口を揃えて4年になるまで人生が無かった、と言う。

週30時間は講義以外の勉強時間にあてられる毎日が続いて1年が過ぎ、2年生の1学期が始まったとき、45人でスタートしたクラスは35人に減少していた。
貴重な日本人クラスメイトの1人は幸せな理由で違う町に引っ越し、もう1人は学年末をも待たず、別の道へ進むべく帰国した。

私の場合は、自然療法は学びたいけれどこれが自分のやりたかったことなのだろうかと疑問もあったが、とにかく2年目はやろうと決めていた。

化学の学期末試験で初めてHigh Distinctionをとったのだ。
この努力は無駄に出来なかった。
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by naturopathic_view | 2008-07-17 21:40 | オーストラリア留学関係
「海外留学をして得たこと」で、自分や人や状況をあまり恐れなくなったと書いたが、これはちょっとエラソーすぎる言い方だったかもしれない。
誤解の無いよう、一夜にしてそうなった訳ではないと付け加えておこう。
いちいち凹んでいては先へ進めないエピソードが積もりに積もって、結果的にそうなったのだ。
そのうちのどれもが、どこからどう見ても格好がいいとは言えない失敗話ばかり。

大学1年目までの私は、優秀でそつのない3人の日本人クラスメイトとは反対に、教科書の暗号解読を亀スピードしているという有様だった。
追試こそ逃れたものの成績はPassか良くてCredit、スウェーディッシュマッサージのように試験の無いクラス以外は散々だったのだ。

オーストラリアの移民局は、留学生が大学などの所定の機関で3ヶ月以上学ぶ際の、学期中の総合成績と出席率に一定の基準を設けていて、それを下回るとビザを取り消してしまう。
つまり、出席率90%以上、成績は総合でDistinction以上でないと基準を満たさない。
通常大学サイドは、成績はともかく本人が勉強を一生懸命していて出席率も良い場合、移民局への通知はしないし、もし移民局からその学生に対する問い合わせがあったとしても、基本的に学生を庇護してくれる。

が、オーストラリアの移民局はシビアであることで知られ、何かあったときの選択肢はよほどの理由でない限りゼロと思った方が良い。
事実、外国人クラスメイトの1人が国外退去になったのだ。(しかも彼は自国ではメディカルドクターだった)

ちなみにオーストラリアの大学では成績は良い順に、このようにカテゴライズされる。
大学によって違うけれど、おおよそこんな感じ。

• High Distinction 優秀
• Distinction 良い 
• Credit 普通
• Pass 普通以下だけどまあパス
• Conceded Pass ぎりぎりパス 
• Fail/Withdrawn Fail 落第
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by naturopathic_view | 2008-07-17 14:32 | オーストラリア留学関係
さて、今の日本ではありとあらゆる留学/移住情報があふれていることだろうし、どの国のどんな機関で何を学べるかは、比較的簡単に手に入るはず。
留学する事自体はぜんぜん難しくないです (住むのはもう少し複雑かも)。
いろいろ調べて計画を立てると良いと思います 。
しかし、海外留学から得られるものは人によってずいぶん違うものなのですよ。

私の体験を言えば、留学/移住したことによる最大のメリットは、自分や人や状況をあまり恐れなくなったということ。
オーストラリアで暮らし始めて3年すぎた頃からか、以前のへっぴり腰はどこへやら、あれこれ恐れるより問題解決中心型にかわったのです。

日本人が全く訪れることのない私のクリニックには、さまざまな人種∙国籍∙宗教∙信念∙職業∙経済状態∙セクシャルプリファレンス等の人たちが来ます。
全員に共通しているのは、自分の健康状態への懸念です。
人や自分を恐れる気持ちがあるとコンサルテイションは出来ないんですね。
人をケアする気持ちがまずあって、お互い共通のグラウンドに立ち、はじめてコミュニケーションが出来る。
クライアントがいい人か嫌な人なのかも重要でないのです。。。

私にとっては海外に出る事で結果的に得られた事ですが、できる人は日本でできるわけで、海外に出る必要はないでしょう。
こういうことは学校では教えてくれないし、語学力とはもちろん関係ないし。

えっ、じゃあ海外へ行く必要ないの?ということではないのですよ!
本当に海外脱出が自分に必要かどうかは個人の状況によるので、その判断は自分ですること。

でも、語学習得の枠を超えて、その先の自分を見てみたいと切望しているあなた。

いちど日本を脱出してみるべし!
思いもよらないことが見えるようになります。
がんばってね。
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by naturopathic_view | 2008-07-16 17:40 | オーストラリア留学関係

追試を受ける

完璧なノート(2)で書いたようにMさんの素晴らしい講義ノートを入手した私だが、だからといって試験で良い成績が取れたわけではなかった。

それどころか栄養学は追試になってしまったのである。
原因は、Mさんのノートの膨大な情報量を自分用に簡素化せず、無謀にもそのまま憶えようとして試験に臨んだことにあった。
生理解剖学と化学がパスできたのはまったく運がよかった。

ところでオーストラリアの大学では追試は有料である。
貧乏な学生だった私にはこれは痛い。
たいていの学生は貧乏なので、賛否はともかく追試有料システムが学生の試験への意気込みに拍車をかけるのに役立っているのは間違いない。
しかし追試貧乏になっては大変である。

さて、追試試験当日、会場に行ってみたら追試組はパートタイムの学生も含めてなんと30人以上いたのである。
オーストラリア人でも落ちるんだ、と思ったとたんにすっかりプレッシャーが取れ、追試は無事パスすることが出来た。
今になって試験範囲を思い返してみると、栄養学のイントロもイントロ、いったいどうやって落としたんだろう? 
そんなに難しい試験じゃなかったのだ。

とにかくありがたいことに、私の追試はこれが最初で最後となった。
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by naturopathic_view | 2008-07-15 22:15 | オーストラリア留学関係
翌日、字のきれいなクラスメイトを求めて教室内をチェック、ところがこれがなかなか難しい。一般に中学から教科書英語を習う日本人の筆記は美しく、読みやすい。英語がネイティブの人の場合筆記が美しいことと、読みやすさはまた別。今度は達筆すぎて読めないのだ。と、言うことは、頭のいい日本人のクラスメイトからノートを借りるのが一番なのである。そうなるとターゲットは自然にHさんになった。

Hさんは頭が良いだけでなく、上品でクラッシイなオーラを漂わせており、カジュアルなオーストラリア人の中ではむしろヨーロッパ的な風情があった。クラス内で目が合うとにっこりと会釈をされるあたり、たじろぐほど素敵であった。どちらかというとオタク気味あるいは体育会系の私からすると敷居が高い。

しかし試験は近いし、そんなことを行っている場合ではないと意を決してHさんにアプローチしたところ「私のはぜんぜんだめなのよ、でもこれ写す?」と、彼女がほかの生徒から借りた講義ノートをコピーさせてくれたのだ。このノートは教室内にノートパソコンを持ち込んで、講義内容はおろか雑談まで漏らさずワードに打ち込むオーストラリア人学生Mさんにより作成印刷されたものだった。
このノートは手の付けようが無いほど完璧だった。

以後3年あまり、クラスの生徒のほとんどはこのMさんのノートによってどれだけ救われたかわからない。Mさんは後にホメオパシーがどうしても性に合わず、コースを変更したが、同じ科目を取った時はいつも気前よく講義ノートをメールしてくれた。

Hさんは、始め4人だった日本人学生同期のうち、共に卒業した唯一の人である。始めは敷居が高かったHさんは、大変気さくなうえ実はお茶目で、勉強も含めていろいろ助けてくれた。今でも、プロフェッショナルとしても、プライベートでも良いお付き合いが続いている。

悪夢のような勉強の毎日を最後まで乗り越えることが出来たのは、人に助けられてきたからこそ。家族が現地にいない留学生に取って友達の存在は大きい。人生はおかげさま、持つべきものは友、これにつきるのだ。
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by naturopathic_view | 2008-07-15 14:41 | オーストラリア留学関係
大学に入ってすぐわかったのは、「もう英語を勉強している暇なんか全く無いのに英語で憶えることが山ほどあって、アサインメント(宿題)と試験のスケジュールがむこう4年の人生計画のすべてを決定するが、実際ほかの計画が入ることは不可能だ」ということ。

中間と期末テストはその後4年間悪夢だったけど(追い討ちをかけるように小テストが毎週あった)、最初の年の1学期の中間テストが一番大変だったかな。大学準備講習を受けるため新学期の4ヶ月前に現地入りしていたため、オーストラリアでの暮らしには慣れてきていたものの、コースの開始時と現地の友達作りははじめのうち結構ストレスなものだ。

あのころは講義を聴きながらノートを取れるだけ取っても聞き逃すことが多く、ひとつの講義を完全に理解するのは難しかった。テキストを読むのもカメのようにのろく、講義の復習をするだけに時間がかかり予習まで手が回らない。しかも自分の講義ノートは要点を聞き逃して穴だらけ、役に立たつわけも無かった。

これは親切な人に助けてもらう以外手が無いと踏んだ私は、クラスメイトから講義ノートを借りることに決めた。誰かやさしそうな人はいないかな、と見回した後、ひとつ前の列に座っている気さくそうな女の子におそるおそるお願いしてみたら、こんなので良かったらどうぞ、と快くノートを貸してくれた。なんていい人なんでしょう。それは授業の合間の10分休憩中だったので、中身は見る間もなく速攻でコピーをしてからすぐ返却した。

ところが、家に帰って愕然。彼女の手書きのノートは癖が強く解読できない。これでは元も子もないではないか。ノートは字のきれいな人から借りないといけないのだ。
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by naturopathic_view | 2008-07-15 11:58 | オーストラリア留学関係
会話力を伸ばすには会話をしないとどうしようもありませんが、私の場合ラッキーで英語も話すフランス人の親友を中心に英語を話す友達の輪がありました。机に向かうのが嫌いな私みたいなタイプの人、お友達を作りましょう!フェイスブックに参加したりすると英語を書くのが苦でなくなります。(ただし友達は注意深く選びましょう)

しかし!TOEFLやIELTSというのは攻略法みたいのがある程度あって、ちゃんと勉強しないとスコアはあがりません。試験に受かるためだけに勉強するというのは日本の受験システムにありがちですが、一度これにむなしさを感じるといくらオーストラリアで好きなことを勉強する!とニンジンがぶら下がっていても、おいしそうに見えないんですよね。

アリー∙マクビールと日米のおかげで、スコアはちょっとあがったものの、入学申し込みをイザするとなった時、私の点数はやっと520点、まだ30点足りなかったのでした。

入学締め切り時期は決まっていて今申し込まないとだめだし、ビザを申請するには大学の入学許可証明書が必要だし、どうしよう、、、。

このときちらっと思い出したのは星野道夫氏の「旅をする木」という本でした。
彼がアラスカ大学野生動物学部に入学する時、英語の点数が足りなくて大学の窓口でその年の入学を断られそうになったところを、彼は当時の学長に直談判して入学許可を貰った、というエピソード。

これは私もやるべし、と、大学のコースアドバイザーに直接交渉することにしました。
大学に入ったら死ぬほど勉強するので、どうしてもナチュロパシーを勉強したいので、コースに入れてくださいとメールでお願いしたのです。
何回かやり取りして、大学のコースが始まる前に大学準備のためのライティングと理系の夏期講習を現地で取ることを条件に、無事許可をいただくことが出来ました。
ありがとう、旅をする木、、、。

でも後になって大学の授業が実際始まってから、もうちょっとネバって英語勉強しとくんだったとものすごく思ったのも事実です。死ぬほど勉強しますと言い切ったものの、その後の大学生活は想像を絶していました。いや、私だけでの問題ではなく、コース自体が地獄のようでした。みんな吐くほど勉強していたっけ。
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by naturopathic_view | 2008-07-14 23:40 | オーストラリア留学関係
読み書き聞き話す練習をしつこくするというのが基本ですが、前にも書いたとおり私は机に向かって勉強するのが大嫌い。できるだけ嫌にならない方法を考えました。

当時アリー∙マクビールというアメリカの人気テレビドラマがあって、このシリーズの6話分くらいをまとめてテープ(年が分かってしまいますね)に録音したものを、ウォークマンで繰り返し聞いていました。字幕で一度ドラマを見ているので、英語の台詞を正確に追えなくてもストーリーはある程度わかるし、何回か聞いているうちに聞き取れるようになってきます。

聞き取れるようになったら、一緒に台詞を言ってみましょう。短いのでいいんですよ。そして言葉の持つニュアンスみたいなものをつかみましょう。言い慣れてきます。辞書も使って言葉を憶えてください。でもひっきりなしに使わないこと。全体をつかむことが大事で、どうしても分らないのだけチェックしましょう。

私はマウンテンバイクでどこにでも行く人なので、このテープはバイクに乗って毎日聞いていました。たぶん1話50回以上はきいたはず。聞き飽きてストーリーがダシガラのようになったら新しいテープを作ります。今はiPodでなんでもできちゃいますね。

このやり方はDVDを字幕なしで何回も見るのと似ていますが、画面が無いぶんストーリーを追いたいため聞き取りにより集中しようとするし、飽きにくいです。

ドラマを選ぶ際エイリアンぽいもの、子供向け番組、ティーンものはお勧めしません。台詞が無さすぎるか、シナリオがひどい場合が多いからです。

私が聞いても分りやすいなと思うのは 、
Grey's Anatomy(病院ものです。使われる音楽も良くて一番お勧め) Californification (シナリオすごくいいですがFwordが多いかも。F**kとかはある程度英語がうまくなるまで使うのは止めましょう。バカなんだと思われてしまいます)
Numbers(主人公の兄弟の1人がFBI、もう1人が天才数学者)

好きずきですがSex & City、Desperated Housewife なんていうのもあります。
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by naturopathic_view | 2008-07-14 21:08 | オーストラリア留学関係
私がナチュロパスになったわけ(1)で、オーストラリアの大学のナチュロパシーコースに入学を決定したいきさつを書きましたが、「留学中はどうだったの?」「コースはどんな感じなんですか」という質問が来ましたので、その後の出来事について徐々に書いて行きたいと思います。

オーストラリアの大学に入学することは、学部にもよりますがそんなに難しいことではありません。大学は学びたい人のために存在するわけですし、大学はそれをできるかぎりサポートする姿勢がまずあります。ただしある程度のアカデミックな英語力は事前に必要です。

当時の私の英語力は大学の要求する、TOEFLで550以上, IELTSで6.5以上という基準をちょっと下回っていましたので、語学力を大学レベルに引き上げることが最優先でした。会社を退職してからTOEFLの勉強を始めると同時に、四谷にある日米英会話学院の社会人のための夜間の総合英語プログラム中級に3ヶ月間通ったのですが、この学校はすごく良かったですね。

まず生徒のほとんどが、もうある程度会話もできるレベルで、これをディスカッションに持っていきたいという熱意があったこと。英語もテニスと同じで上手な人とプレイすると上達するんです。授業の構成もプラクティカルで、ライティング、プレゼンやディベートなど日本人にはちょっと不得意な分野も嫌にならない程度に盛り込まれていて、実際これはあとで役立ったかな。

でも、英語力がいい学校に行ったからといって急に伸びるかというとそれはまた別問題。どんなやり方が一番良いかは人によって違うけど、私のやり方をこの次説明しましょう。
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by naturopathic_view | 2008-07-14 19:36 | オーストラリア留学関係